デューデリジェンス(DD)は、一般的に、ビジネス(事業性/収益性)、知財、法務デューデリジェンスあたりが実施されます。 販路拡大など単純な規模の拡大を目的としたM&Aは、比較的成功しやすい領域です。

しかし、昨今、中小企業の高齢化に伴い、事業承継に関連したM&A活動が活発になる一方で、事業承継求める企業の多くは、複雑な技術、いわゆる匠の技を基本としており、買い手によるその技術の理解が、複雑になればなるほど、技術の優位性が適正に評価できず、事業承継やM&Aをあきらめる状況がかなりあることも確かです。

このように、互いの技術シナジーを模索するようなM&Aの場合、売り手/買い手企業に関わる技術、またそのシナジーが市場に対してどの程度の優位性を発揮できるかにかかってきます。

1)そもそも、買い手/売り手企業が持つ技術の優位性があるのか無いのか分からない。
2)潜在的に技術優位性はあるように感じるが、すなわちそれがズバリ何なのか、論理的裏付けが出来ていない。
3)技術優位性(技術DD)は確認できたが、それを将来どう生かしていいのか、シナジーのイメージがつかない。分からない。

このような状況に陥っているのではないでしょうか。